Ansys の提案するROMは,高コストな物理シミュレーションの本質的な振る舞いを維持したまま、入力に対して即座に応答するモデルを構築する技術です。これにより,膨大なパターン数のケーススタディを短時間に実施して設計最適化を行うことができます。
また、ROM を 1Dシステムシミュレーションに組み込むことで、より忠実度・計算精度の高い解析をコストを抑え実施することが可能になります。 さらに,今夏リブランドされるTwinAI(旧称TwinDeployer)では、実機のセンサー情報を取り込んでROMをチューニング・同期したり、モデルをさまざまなクラウド環境や製造装置へデプロイする機能などが搭載されており、設計や開発の段階で構築した1Dシステムモデルを発展させ、迅速にデジタルツインのモデルを構築することができます。
本セミナーでは、これらツールの最新のアップデート内容や活用事例についてご紹介いたします。
この機会にぜひご参加ください。
開催日時 | 2024.7.10 水 13:00-17:00(受付 12:15-) |
開催会場 | 富士ソフトビルアキバプラザ 6階 セミナールーム1 (JR線 秋葉原駅 中央改札口より徒歩2分) ※ファミリマート側のエレベータ(EF行き)より6Fへ |
ご参加 対象者 |
■ CAE専任者で、解析時間に課題を抱えている方 ■ FEM(CAE)を使って、1Dモデル、MBD(システムモデル)の精度を上げたい方 ■ 構築した計算環境を、CAE専任者ではないオペレーターに展開をしたい方 ■ (バーチャルセンサーを用いて)実測値のセンシングデータだけでは取得しきれ無いデータを併用してDigital Twinを実現したい方 ■ AIを用いた解析業務の効率化を目指されている方 |
共催 | サイバネットシステム株式会社、アンシス・ジャパン株式会社 |
申込締切 | 2024.7.5 金 定員に達し次第締め切ることもあります。 |
12:15-13:00 |
受付 |
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13:00-13:10 |
オープニングアンシス・ジャパン株式会社 |
13:10-14:30 |
ハイブリッドデジタルツインを通じたMBSEとオペレーションの連携AnsysのMBSEソリューションは、エンジニアリングデザインと製品オペレーションという組織内の重要なサイロを連携させ、組織のコスト削減と利益向上の両面で貢献します。 デジタルツインはその解決策の重要な構成要素であり、デザインプロセスとオペレーションプロセスの間のギャップを埋める役割を果たします。 デジタルツインを使用することで、設計の知識を製品のオペレーション改善に活用したり、現場での振る舞いを製品設計の改善に反映させることが可能です。 物理ベースのシミュレーションを用いた領域知識とAI/ML技術を使用した実世界のデータを組み合わせて、正確で進化するハイブリッドデジタルツインを作成するハイブリッド技術は、 このビジョンを現実にするために極めて重要です。 本講演では、ハイブリッドデジタルツインがどのようにして顧客がMBSEの約束を迅速に実現できるよう支援するかを示します。 また、Ansysの新製品であるAnsys TwinAIを紹介し、今後の主要な提供予定品を含むロードマップを共有します。 【主なトピック】 ・Ansysデジタルツインの概要と主要技術(システムシミュレーション、ROM、ハイブリッドアナリティクス、他者展開など) ・Ansys Twin AIの紹介 ・顧客事例とデモ/ビデオ ・ロードマップ アンシス・ジャパン株式会社 関末 / Sameer Kher / Christophe Petre ※一部英語講演(日本語サポートあり) |
14:30-15:10 |
データセンターの省エネ化と最適な空調制御を実現するためのデジタルツイン構築事例近年のAI/ML技術の発展やインターネット利用拡大に伴い、そのインフラとしてのサーバルームやデータセンターの需要が高まっています。データセンターは膨大な電力を消費するため、省エネルギー化が重要な課題として挙げられる一方、計算用サーバが高いパフォーマンスを維持するためには空調設備によって十分に室内を冷却しておく必要があり、この2つの要求を同時に満たすようなエネルギーマネジメントシステムの構築が求められています。 本セッションでは、ROM技術を利用し、各サーバの負荷や空調の出力をインプットとして与えると即座に部屋全体の温度・流速分布を出力する「データセンターのデジタルツイン」を構築した事例をご紹介します。このデジタルツインを活用することによって、リアルタイムに室温および空気の流れを可視化することができ、運用時には異常昇温を予知した場合のアラートを組み込んだり、空気の滞留が予想される場合には自動的に運転モードを切り替えたりすることも可能になります。また、高速に応答するROMの特性を活かして、パラメータスタディを高速且つ広範囲で実施することで、空調制御と負荷分散を同時に合理化するような運転シナリオを検討することも可能です。 アンシス・ジャパン株式会社 本間 |
15:10-15:25 |
ブレイク |
15:25-16:05 |
製品ライフサイクル全体を見据えた数値シミュレーションの提案製造業者は、常に安全な製品を提供するという重要な社会的責任があり、製品の設計開発/製造/運用、様々なフェーズにおいて、製品の信頼性を担保することが求められています。 本セッションでは、1)設計開発フェーズ , 2)製造/運用のフェーズにおいて、機器の信頼性を高めるために、TwinBuilderを用いた最新技術についてご提案します。 それぞれの製品ライフサイクルにおける適用シーン 1)設計/開発フェーズ(適用製品:TwinBuilder) FEM(CAE)に基づく強度計算から縮退モデル(ROM)を作成し、作成したROMを1D Simulation(システムモデル)に組み込むことで、試作前の段階で製品動作を考慮した強度検討を行う事例を考えます。 2)製造/運用フェーズ(適用製品:TwinAI※旧製品名:TwinDeployer) センシングした実測情報に基づき、シミュレーションを実施し、機器の状況をリアルタイムに把握する先進事例をご紹介します。 アンシス・ジャパン株式会社 橋口 |
16:05-16:45 |
サイバネットシステム株式会社 エンジニアリングサービスにおけるMBDとデジタルツインに関する事例と現在の取り組み関するご紹介当社のエンジニアリングサービスにおけるMBDとデジタルツインの位置付けからこれらを活用したエンジニアリングサービスの例を中心にご紹介いたします。 TRAMI(自動車用動力伝達技術研究組合)様向けにModelicaモデルの高速化に関してDyanamicROMを活用して取り組んだ事例のご紹介や石川県工業試験場様、香川県産業技術センター様と取り組んだデジタルツインの活用例、また現在徳島大学様と当社が一緒に取り組んでいるデジタルツインの研究例などについてご紹介させていただきます。 サイバネットシステム株式会社 宮内 |
16:45-16:50 |
クロージングサイバネットシステム株式会社 |