スマートサッカーボールとゴール検出におけるAnsysシミュレーションの活用:
1mmを検出するあのVAR技術の背後にもシミュレーション技術
スポーツの世界では1mmを検出できるVAR(ビデオ・アシスタント・レフュリー)技術が話題になっています。
最近特に話題になっているケースではソニー社のホークアイと、独キネクソン社のセンサ内蔵ボールの組み合わせが使われていると言われています。
FIFAのプレイヤー及びボールのライブ・トラッキング技術のプロバイダーであるキネクソン社はAnsysのスタートアッププログラムに参加するパートナー企業で、スマートボールはAnsysのシミュレーション技術の支援を受けて開発されています。
スマートボールの機能
- ボールの速度
- ボールの回転
- ボールの経路
- 履歴
- キックの評価
- 改善を提案
このうち、チップを内蔵したボールの所与の加速度における応力と変形はAnsys Mechanicalで、MEMSデバイスの変形による電界と静電容量の変化はMaxwell、ボールの空力はCFDシミュレーションによって計算されています。さらにボールの経路はBluetoothアンテナを通じてアプリに送信されますが、これはクリティカルな用途向けのソフトウェア開発環境Ansys SCADEによって設計が可能です。
ボールのゴール判定には、ボール内部の銅コイルとゴール側のアンテナにより、ボールがゴール内に入った場合の磁場変化を検出し、信号は同軸ケーブルからアンテナ、アンテナからレフュリーへのスマートウォッチへと送信されます。
Ansys New Technology Campでは5G等を利用した最新の通信技術のシミュレーションや、電子機器の信頼性解析などのトピックをご紹介しています。
この機会に是非一度これらのトピックをご覧ください。