第三回 Ansys主催 防衛産業DXセミナー

- デジタルエンジニアリング活用の最前線 -
防衛産業を取り巻く環境は、弊社がはじめて防衛産業向けセミナーを開催した2023年から、かつてないスピードで引き続き変化し続けています。 各所で高まる地政学的緊張から、同盟諸国をめぐる国際関係の力学の変化は、アジア太平洋地域における急速な防衛装備品の輸出の伸びや、実際の国外輸出事例の確立、国際共同開発プロジェクトの進展に影響を与えています。 防衛産業における競争優位の確保は、防衛力の生産プロセスを近代化することに依存しており、それはデジタルトランスフォーメーションの導入によって初めて実現可能となります。部隊運用における高次元の統合性と機動性には、電磁スペクトラム領域でのレジリエンス(耐性・回復力)が不可欠であり、極超音速兵器の出現は、従来にない新たな戦略的抑止の枠組みを必要とします。こうした先進領域をはじめとする多様な作戦環境において優位性を維持するためには、防衛能力をより迅速かつ効果的に提供する体制が求められます。 本セミナーでは、Ansysのエキスパートと、産官学でのご経験をお持ちのご講演者様から、防衛装備品の開発・運用ライフサイクル全体を対象としたデジタルトランスフォメーション・デジタルエンジニアリングの適用と最新動向について、実際の事例や今後の展望をお話いただきます。 ぜひ関係の皆様のご来場をお待ちしております。

【お申し込みがクローズになっている場合につきまして(6月3日追加)】

お申し込みの定員に達した場合、受付フォームがクローズとなります。 その場合ご参加を希望される方は下記キャンセル待ちのフォームにお申し込みいただけますでしょうか。 現在一部講演の録画公開を含めて、キャンセル待ちの方への追加のご案内をする予定です。 キャンセル待ちお申し込みフォーム

お申し込み

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アンシス・ジャパン株式会社 マーケティング部 mailto:[email protected] https://www.ansys.com/ja-jp/contact-us ※在宅勤務中につき、大変お手数ではございますが、お問い合わせはメールにてお願いいたします。

ご案内

名称 第三回 Ansys主催 防衛産業DXセミナー - デジタルエンジニアリング活用の最前線 -
開催日時 2025年6月25日(水)13:00-18:00頃 (受付開始 12時過ぎを予定)
開催形式 会場対面開催のみ
※英語スピーカーによるセッションは、日本語の同時通訳が入ります。
会  場 TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 8F 大ホール 〒162-0844 東京都新宿区市谷八幡町8番地 TKP市ヶ谷ビル アクセス
申込期限 2025年6月20日(金)17:00まで ※定員に達し次第締め切りとさせていただく場合がございます。予めご了承ください。
注意事項 ・プログラム内容は予告なく変更させていただく場合がございます。 ・本セミナーは安全保障・防衛産業に関わるセミナーのため、競合他社の方、輸出禁止国の国籍の方、個人名義の方、企業情報を確認できない法人の方、フリーメールアドレスの方などの申し込みはお断りする場合があります。

プログラム

13:05 - 13:10
開会の挨拶

Mike Yeager, Area Vice President, Japan and India, カントリーマネジャー

13:10 - 13:40
ミッション・エンジニアリングの推進について

国際社会は戦後最大の試練の時を迎え、新たな危機の時代に突入しつつあります。各国は様々な先端技術を開発し、従来の軍隊の構造や戦い方が根本的に変化しています。それらに対応するため、ミッション全体を最適化して対応することが必要であり、その手法としてミッション・エンジニアリングに意義を感じています。ミッション・エンジニアリングを推進するうえで、シミュレーション環境の整備、課題、今後の取組みの方向性などを紹介します。

防衛装備庁 プロジェクト管理部 プロジェクト管理総括官(航空担当) 空将補 南 賢司様

13:40 - 13:55
ビデオ講演 「新たなミッションの構想や大規模な装備品の実現を支えるデジタルエンジニアリングの実現に向けて」

「デジタルエンジニアリング」と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、ウォーゲーミングによる感度分析や、マルチフィジックス・シミュレーション、物理演算による現象再現などの「数値解析技術」ではないでしょうか。一方で、領域横断的なミッションやSystems of Systemsとしての装備品を構想・開発・運用・維持していくには、大量かつ多様な情報とその関係性を扱う「情報処理技術」も極めて重要であることは米国の動向からも明らかです。本講演では、意思決定の高度化と迅速化、ひいては防衛力強化に資するデジタルエンジニアリングの実現に向け、官民が注力すべき要点をシステムズエンジニアリングの実践的視点から提言します。

イノベーティブ・デザインLLC Founder/CEO 石橋 金徳様

13:55 - 14:45
Digital Battlefronts: Transformation lessons from the global defense ecosystem / (和) デジタルの戦線 : グローバルな防衛エコシステムから学ぶ変革の教訓

In this presentation, we examine the adoption and the use of digital engineering in the defense industry and the key insights gained from implementing transformative technologies across global defense organizations. This presentation explores how digital engineering is reshaping defense capabilities, identifies common implementation challenges, and shares practical strategies that have proven successful in navigating complex organizational cultures. Drawing from experiences working with these organizations, we’ll discuss how defense organizations are balancing innovation with security requirements, creating interoperable systems and driving digital transformation, while maintaining operational readiness in an increasingly interconnected defense landscape. (和): 本講演では、防衛産業におけるデジタルエンジニアリングの受容と活用の状況、並びにグローバルな防衛組織において変革的技術を導入したことで得られた主要な知見について考察します。 デジタルエンジニアリングが防衛能力をどのように再構築しているのかを探るとともに、導入時に直面する共通の課題を明らかにし、複雑な組織文化の中で成果を上げた実践的な戦略を紹介します。 これらの組織と協働してきた経験を踏まえ、防衛組織がいかにしてイノベーションとセキュリティ要件の両立を図り、相互運用可能なシステムを構築しつつ、ますます相互接続が進む防衛環境の中で運用即応性を維持しながらデジタルトランスフォーメーションを推進しているかについて論じます。

Shashank Narayan, CTO, AGI (Ansys Government Initiatives)/
大谷 修造 Area Vice President, Asia-Pacific, Aerospace & Defense, Ansys Inc

14:45 - 15:15
デジタルエンジニアリングによる防衛イノベーションの推進

今日のデジタル技術の進展は、エンジニアリングの世界に旧来の”Design-Build-Test”手法に代わる”Model-Analyze-Build”手法を用いる新たなデジタルエンジニアリング(DE)もたらした。一方、現下の厳しい安全保障環境に対応するため、先端技術を取込み優れた装備品を迅速に創出する防衛イノベーションの推進がより一層重要となっている。物理空間と仮想空間の様々なモノ・コトがIoT技術で繋がる今日、防衛イノベーションの推進におけるDE適用の有用性と課題について述べる。

公益財団法人 未来工学研究所 研究参与 外園 博一様

15:15 - 15:30
休憩

15:30 - 16:00
クラウド活用によるデジタルミッションエンジニアリング統合開発環境構築

スタートアップ企業として、クラウド環境上にデジタルミッションエンジニアリング統合開発環境を構築し、各種ツールを統合することで、STKを中核としたデジタルミッションエンジニアリングの実践的な統合環境を構築した事例を紹介する。 本事例では、クラウド(AWS)を活用することで、開発初期段階からデジタルミッションエンジニアリング統合開発環境を整備し、STKを中心に複数のツールを連携・統合することで、開発効率の大幅な向上を実現した。日本国内では過去に事例のない、クラウド上でのSTKおよび関連ツール類の統合・構築環境について紹介する。

LocationMind株式会社 CEO Office Principal Engineer 長谷川 雄太様

16:00 - 16:30
防衛装備品開発におけるMBSEの役割 ~あったら良かったMBSE~

本講演では、2000年代に航空自衛隊が要求元として開発された無人機研究システムを対象に、講演者自身が関与した運用要求の作成作業について振り返る。開発当時、防衛分野ではほとんど普及していなかったMBSEを当該プロジェクトの要求段階で適用したと仮定すると、「当該開発はこのように変わったかもしれない」という視点から、運用要求の作成作業を分析、評価する。

アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 パブリックセクター統括本部
国家安全保障事業本部 事業本部長 大谷 康雄様

16:30 - 17:00
デジタル技術がもたらすシステムズエンジニアリングの進化 〜ミッションエンジニアリングのその先を目指して〜

これまで防衛産業を中心に発展してきたシステムズエンジニアリングは、今や“ミッション”そのものを最適化するために活用される時代になりました。そして、高度に複雑化するシステムの設計には、デジタル技術が欠かせなくなりました。このようなミッションエンジニアリングやデジタルエンジニアリングといった新潮流は、私たちの想像を超えて進化し続けています。本講演では、複雑化するシステム開発の最前線と、日本における最新の取り組みを紹介しながら、これからのシステムズエンジニアリングがどこへ向かうのかを探ります。

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 委員長/教授 白坂 成功様

17:00-18:00
パネルディスカッション

お問い合わせ

アンシス・ジャパン株式会社 マーケティング部 mailto:[email protected] https://www.ansys.com/ja-jp/contact-us ※在宅勤務中につき、大変お手数ではございますが、お問い合わせはメールにてお願いいたします。

ご講演者様のご紹介

イノベーティブ・デザインLLC Founder/CEO 石橋 金徳様

株式会社本田技術研究所にて量産二輪自動車エンジン開発、電気駆動パーソナルモビリティ技術の先行研究開発に従事。その後、東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻中須賀研究室において、50kg級超小型衛星システム開発のプロジェクトマネージャ兼システムズエンジニアを務めた。現在はイノベーティブ・デザインLLCの創業者/CEOとしてシステムズエンジニアリング、MBSEを応用したプロフェッショナルサービスを行う。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科にて特任助教も務めており、システムズエンジニアリング/MBSE科目などを担当。

Dr. Ishibashi from Innovative Design

アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 パブリックセクター統括本部 国家安全保障事業本部 事業本部長 大谷 康雄様

2023年アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社入社。パブリックセクターの国家安全保障事業本部長として防衛省をはじめ関係省庁、非営利団体、及び防衛関連企業におけるクラウド事業を推進。防衛分野のお客様向け各種啓蒙活動やシステムインテグレーターからスタートアップを含めたパートナーシップ構築を通じて、安全保障分野でのクラウドサービスの進化に従事。これ以前は、航空自衛隊の幹部自衛官として30年以上防衛省・自衛隊に勤務。戦闘機、無人機、輸送機、ミサイル、地上レーダー、宇宙システムなど様々な防衛装備品の開発プロジェクトに技術幹部として関与。2019年慶應義塾大学大学院SDM研究科にてシステムエンジニアリングの博士号取得。

Dr. Otani from AWS

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 委員長/教授 白坂 成功様

三菱電機(株)を経て現職。2023年10月よりSDM研究科委員長就任。専門分野は大規模システム開発、技術・社会融合システムのイノベーション創出方法論やシステムズエンジニアリング。2015年~2019年まで内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)プログラムマネージャーとしてオンデマンド型小型合成開口レーダ(SAR)衛星を開発。情報処理推進機構デジタルアーキテクチャ・デザインセンターアドバイザリーボード座長、内閣府宇宙政策委員会委員、経済産業省グリーンイノベーションプロジェクト部会WG3座長等、政府の各種委員を務める。

Prof. Shirasaka from AWS

公益財団法人 未来工学研究所 研究参与 外園 博一様

初代防衛装備庁防衛技監。在職中、多くの研究開発プロジェクト、国際共同研究開発を主導した。現在、未来工学研究所研究参与。主な研究分野は、技術安全保障政策、イノベーション政策など。博士(工学)慶應義塾大学

Dr. Hokazono from iFeng

LocationMind株式会社 CEO Office Principal Engineer 長谷川 雄太様

約30年近く宇宙産業に従事し、電気系システムエンジニア、C&DHリードエンジニアとして、宇宙用レーダーシステム、レーダ信号処理設計、GNSS信号設計・装置設計、衛星地上間通信アーキテクチャ設計など、宇宙開発、衛星開発に貢献してきた。特にGNSS信号設計の知見を活かして、LocationMindに参画し、防衛事業をリードする役割を担う。

Mr. Hasegawa from LocationMind

防衛装備庁 プロジェクト管理部 プロジェクト管理総括官(航空担当) 空将補 南 賢司様

航空幕僚監部防衛部事業計画第1課長、同部計画第2課長ではで航空自衛隊の主要装備品,通信、宇宙などの新領域の事業管理を経て、現職。防衛省の重要装備品のプロジェクト管理を総括。

Maj.Gen Minami from ATLA

Shashank Narayan, CTO, AGI (Ansys Government Initiatives)

Shashank Narayan(シャシャンク・ナラヤン)は、エンジニアリングシミュレーション分野のグローバルリーダーであるAnsysの米国国家安全保障関連子会社であるAnsys Government Initiatives(AGI)の最高技術責任者(CTO)です。CTOとして、Shashankは革新的な製品開発および製品管理のあらゆる側面を統括しています。彼はテクノロジーおよびビジネスの分野における上級リーダーであり、航空宇宙および防衛分野向けの商用ソフトウェア開発チームを30年以上にわたり率いてきた経験を有しています。 CTOとして、彼はAnsysのデジタル・ミッション・エンジニアリング事業部の製品戦略およびロードマップの策定を担当しており、これはAnsys全体の企業戦略および製品戦略と整合しています。 ShashankとAnsysのデジタル・ミッション・エンジニアリング製品チームは、「Systems Tool Kit(STK)」や「Orbit Determination Tool Kit(ODTK)」といった製品を通じて、宇宙および国家安全保障分野の顧客のデジタル変革を支援する革新的な能力を提供してきました。

Mr. Shashank from Ansys

アンシス・ジャパン株式会社 Area Vice President Sales, Aerospace & Defense APAC 大谷 修造

1981年岩崎通信機株式会社に入社。その後、日本ヒューレット・パッカード株式会社を経て、1995年オートデスク株式会社に移籍し、製造業向け事業開発およびアジア太平洋地区マーケティングに従事。その後、日本ブロードビジョン株式会社、ウェブメソッド株式会社を経て、2006年オートデスク株式会社に再入社し、メカニカルソリューション事業本部長を歴任。2013年IHSグローバル株式会社にて代表取締役社長に就任。2018年5月より現職。

Mr. Otani from Ansys

パネルディスカッションご登壇者様のご紹介

モデレータ
アンシス・ジャパン株式会社 Area Vice President Sales, Aerospace & Defense APAC 大谷 修造


1981年岩崎通信機株式会社に入社。その後、日本ヒューレット・パッカード株式会社を経て、1995年オートデスク株式会社に移籍し、製造業向け事業開発およびアジア太平洋地区マーケティングに従事。その後、日本ブロードビジョン株式会社、ウェブメソッド株式会社を経て、2006年オートデスク株式会社に再入社し、メカニカルソリューション事業本部長を歴任。2013年IHSグローバル株式会社にて代表取締役社長に就任。2018年5月より現職。

Mr. Otani from Ansys

三菱電機株式会社 防衛・宇宙ソリューション事業部 ビジネスデベロップメント部 第一課 課長 伊藤 聡宏様

2008年 三菱電機(株)入社。同社情報技術総合研究所、通信機製作所にて、レーダ・センサの信号処理・情報処理アルゴリズムの研究、大型レーダシステムの開発・設計等に従事。近年はミッションエンジニアリングの研究・開発を推進。2025年4月より同社防衛・宇宙ソリューション事業部にて安全保障分野の新規事業開発を担当。博士(工学)。

Mr. Ito from Mitsubishi Electric

アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 パブリックセクター統括本部 国家安全保障事業本部 事業本部長 大谷 康雄様

2023年アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社入社。パブリックセクターの国家安全保障事業本部長として防衛省をはじめ関係省庁、非営利団体、及び防衛関連企業におけるクラウド事業を推進。防衛分野のお客様向け各種啓蒙活動やシステムインテグレーターからスタートアップを含めたパートナーシップ構築を通じて、安全保障分野でのクラウドサービスの進化に従事。これ以前は、航空自衛隊の幹部自衛官として30年以上防衛省・自衛隊に勤務。戦闘機、無人機、輸送機、ミサイル、地上レーダー、宇宙システムなど様々な防衛装備品の開発プロジェクトに技術幹部として関与。2019年慶應義塾大学大学院SDM研究科にてシステムエンジニアリングの博士号取得。

Dr. Otani from AWS

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 委員長/教授 白坂 成功様

三菱電機(株)を経て現職。2023年10月よりSDM研究科委員長就任。専門分野は大規模システム開発、技術・社会融合システムのイノベーション創出方法論やシステムズエンジニアリング。2015年~2019年まで内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)プログラムマネージャーとしてオンデマンド型小型合成開口レーダ(SAR)衛星を開発。情報処理推進機構デジタルアーキテクチャ・デザインセンターアドバイザリーボード座長、内閣府宇宙政策委員会委員、経済産業省グリーンイノベーションプロジェクト部会WG3座長等、政府の各種委員を務める。

Prof. Shirasaka from AWS

公益財団法人 未来工学研究所 研究参与 外園 博一様

初代防衛装備庁防衛技監。在職中、多くの研究開発プロジェクト、国際共同研究開発を主導した。現在、未来工学研究所研究参与。主な研究分野は、技術安全保障政策、イノベーション政策など。博士(工学)慶應義塾大学

Dr. Hokazono from iFeng

LocationMind株式会社 CEO Office Principal Engineer 長谷川 雄太様

約30年近く宇宙産業に従事し、電気系システムエンジニア、C&DHリードエンジニアとして、宇宙用レーダーシステム、レーダ信号処理設計、GNSS信号設計・装置設計、衛星地上間通信アーキテクチャ設計など、宇宙開発、衛星開発に貢献してきた。特にGNSS信号設計の知見を活かして、LocationMindに参画し、防衛事業をリードする役割を担う。

Mr. Hasegawa from LocationMind